エニアグラムコーチングといふものを教えてもらった。

人間の気質を9タイプに分類して、気質ごとに違ったコーチングを行うというのが「エニアグラムコーチング」なるものらしい。


例えば、とあるプロジェクトで「組織の中の1部分として安定したポジションを好む」タイプのメンバーに対して、「自己主張がはっきりして精力的に活動するのを好む」リーダーが「とりあえず売って来い!売ってきたら俺が何かおごってやる!」というのでは、メンバーのモチベーションは上がらない。ここでは「○○さんは是非みんなと一緒に協力しながら頑張って欲しいんだ!」という言い方の方がそのメンバーには適している。


じゃあどうやって9つのタイプを見極めるんよ?って言ったときに、アンケート形式の質問に答えていく場合、エニアグラムを勉強している人がいくつかの質問をしてタイプを見極める場合、もう一つユニークなのが、絵を描いてタイプを見極める場合。今日やったのはこの3番目の絵を描いて自分のタイプを見極めようってもの。


画用紙にクレヨンでモチベーションが上がるときの絵、モチベーションが下がる絵を描き、それを2人でペアになって何でその絵を描いたかプレゼンするっていう内容。ちなみにオレはモチベーションが上がる絵では、べジータが「カカロットー!」って言っている絵、モチベーションが下がる絵ではハートが割れている失恋の絵を書きましたとさ。


この絵をプレゼンしたときに、相手の描いた絵が直感的に「わかる!」って感じる人は同じタイプらしい。だから気がすごく合うみたい。会社の研修プラグラムでエニアグラムを活用するときは、そうやって個人で絵を描いて、絵が合う人同士をくっつけてって7人のグループにして7つくらい(数は適当)つくってグループで一つテーマを決めて大きな絵を描いたりしているみたい。


事例としてあげてくれたのは、某業界最大手IT企業の研修で、上記のように直感的に分かり合う(タイプの似ている)人をペアにしてグループをつくり、グループごとに『理想のコミュニケーション』というテーマで絵を書かせたら、何と「自己主張がはっきりして精力的に活動するのを好む」グループ(ここにはバリバリの営業系、しかもプロジェクトマネージャーが多かったみたいだが)は大きい人(組織)が小さい人(組織)を食べるみたいな絵を描いて、それを理想のコミュニケーションと言ってプレゼンしたら、周りのタイプから猛反発をくらったそうな。何でもそのグループは、オレの下に来たらかわいがってあげる思考でコミュニケーションを捕らえていたような。だから、周りのタイプに猛反発されたときに、はじめて「こんなんじゃ人は動いてくれない」と自覚したようだ。他のグループがプレゼンする度に、同じ会社でも非常に絵の性質が異なっていて参加者はびっくりしたようだ。


こんな風にエニアグラムの考え方を、組織の中のダイバシティを尊重しあう目的で研修として取り込むのも面白いんじゃないかな〜と思った。