新卒採用では学生と企業のマッチングが重要よん

新卒採用を行う企業をターゲットとしたビジネスには大きく分けて3つの種類がある。1つはリクナビ毎日就職ナビなどの媒体を使った媒体ビジネス。もう2つ目、新卒紹介派遣、新卒紹介などの紹介ビジネス。3つ目は説明会や面接の代行ビジネス。


1つ目の媒体ビジネスはリクナビマイナビなどのナビ媒体を活用して学生と企業のマッチングを行うビジネス。2つ目はその名の通り、学生を企業さんに紹介するビジネスで、ナビのようにシステムを構築する能力や集客力もそんなに必要ではないために、利益率が85%と脅威の数字をたたき出している。比較的小さな会社でも行い易いビジネスモデルである。3つ目は企業の代わりに説明会や面接を行うビジネス、自社のことを伝える部分を他社に委託するのは個人的にはどうかと思うが、そんな感じのビジネスモデルが存在する。


この中でも紹介ビジネス、とある新卒紹介を行っていた企業の社長さんによると、せっかく学生を企業に紹介しても、その学生が研修中に逃げてしまうらしい。しかも1割とか2割の学生だけではなくて、4〜5割の学生が逃げてしまうものだから、紹介金の返済で会社が危うく傾いてしまったという。


新卒は能力的にも性格的にも非常に不安定な存在であるから、企業へのマッチングが非常に難しい。雰囲気や価値観といった微妙な言葉で企業を選び、企業も学生を選び、実際に働いてみて、雇ってみて『違った』というケースは十分に考えられる。だからこそ、企業は自分たちの会社がどういう特徴があるのか、自分たちの会社で働いているのはどういう特徴、価値観がある人間なのかきちんと認識して、それに応じたターゲットに対して適切な手法で自社の仕事内容であったり、魅力を伝えなくてはならない。学生と企業をただ単につなぶビジネスモデルはこの先ダメだと思う。それは内定自体や転職者を増大させるだけのものにしかならない。これからの採用には適切な『マッチング』が非常に重要になってくるだろう。